自作PCのパーツを買いにアキバへ行った時の話です。
ひとりでアキバ?
しかもパソコンのパーツを買いに?
オタ・・・
はい、そこー!
ツッコミ早すぎ!
まだ本編すら始まってませんから。
出だしの1行目でツッコミを入れるのはやめてくださーい。
しかも今回の主役は私じゃないからね。
とんだ巻き込み事故だわよ。
ふぅ、気を取り直して、
アキバへ行ったんですよ。
電気街で有名な、メイド喫茶がある、ちょっと特殊な街のAKIHABARAへ。
もうね、はじめて見るマザボやらファンやらで、ワクワクが止まらない。
ちょっと歩いちゃフラ~っと入り、
ちょっと歩いちゃフラ~っと入る。
パソコンパーツが置いてあるお店をハシゴしましてね、かなりご満悦です。
あっちこっち見て回って足が棒になるくらい歩きました。
暑い日でねぇ、もう汗がダラダラ。
リュックで背中がムレムレっすよ。
広いお店もあれば、問屋のようにところ狭しと商品を置いてるお店もあって、事件はせまーいお店で起こりました。
「おや?なかなか雰囲気あるお店じゃないか。あそこなら安く売ってるかも。」
そう思った私はなんの躊躇いもなくお店に入った。
「やっぱり店内は涼しいねぇ(パタパタパタ)」
汗ばんだ額をぬぐいながらSSD、DVDドライブ、マザボと見て回り、本日の価格表らしきものを発見したので、すかさずチェック。
どうやらメモリやCPUは価格変動が激しいらしい。
本日の価格だって。株価みたい(^^;
まあそんなこんなで楽しんでいた時のこと、騒々しく二人の男子がお店に入ってきたのです。
ちょうど私が移動するタイミングで、左目の端っこにうす~く影が見えたような、見えなかったような。
店内図
数秒前まで静かだったのに、急にうるさくなっちゃった。
(なによー!ゆっくり見たいのに。シー!)←喧騒についていけないぼっちBBA
「このコーナーはもう見たし出ようかなー」
と思ったものの、店内が狭すぎて彼らとすれ違うことは不可能。
構造上、グルッと回って出るしかない。
歩き出そうとした瞬間、彼らの会話が聞こえてきたのです。
ふ、ふ、ふ、ふ、ふふふふふ振り向きたい!!!!
どんだけのイケメンか確かめたい。
アキバのパソコンパーツ店で繰り広げられる低次元の会話。
この時点でよもやイケメンがいるとは到底思えない。
が、だがしかし、
ワンチャンあるかもしれん。
だって推定20歳前後だから。
見てはいないけど、声のトーンやら漂ってくる雰囲気やら、得られる情報と己の経験を総動員して、私の推定は20歳と断定しました。
ハタチの男子の会話ですよ?
そりゃ粋がるでしょー。
まだまだ自分の中のダイヤを見つけられず、無意味に大きく見せたがるお年頃ですよ。
イケメン度関係なくイタタ発言しちゃうものじゃん?
私は大人の階段をのぼりきってしまったから、周りに顔自慢する人はいない。
このビッグマウスっぷりが懐かしいような、微笑ましいような・・・
とにかく気になって気になってしょうがなかった。
振り向きたかった。
なんなら駆け寄って話しかけたかった。
どれだけのイケメンか確かめたいいぃぃぃ!
でもそこはほら、私だから。
ビビリーの私だから。
「今振り向いたらあからさまよね」
「きっと目が合っちゃうわよね」
「不自然極まりないわよね」
アホな思いを巡らすぼっちBBAと、無駄に顔自慢する若者、
濃いよ、人とすれ違えないほど狭い空間にこの空気は濃すぎるよ。
結局、私は振り向くことができずそのまま歩き出しました。
その間も男子Aは口を止めることなく顔自慢をしております。
あぁ、君はなぜそんなにも自信満々なんだ。
くっそー、私にもっと勇気があれば・・・
見たい、見たい、見たい、見たい、見たい!
そうだ!
棚越しに見えるかも!
角を曲がってちょうどUターンする感じだから、もしかしたら見えるかもしれん。
私はいそいそと歩き出し、Uターンと同時にうつむき加減の顔を上げる。
バッ!
って、グラボしか見えねぇ!!!
くっそー、今日はいいんだよ、グラボはまだいらないんだよ。
「こんな駄作はわしの作品じゃない!」って叩き割ってやろうか。
「こんな不味い飯が食えるか!」ってひっくり返してやろうか。
このまま何もしなければ出口に向かってしまう。
私の意志とは裏腹に、両足は出口へと一歩進み、二歩進み・・・
顔自慢をする人物と遭遇することなんて、そうそうない。
この珍事の結末を見届けたいじゃないですか。
どうするどうする(汗)
すると、男子たちが私と逆方向へ歩き出しました。
お互いの距離がどんどん離れてゆく。
どうするどうする(汗)
ハッ!
さっきの価格表だ!
価格表は私の背後にある。
「そうそう今日のメモリはいくらだっけ?」
って小芝居のひとつでもして振り返ればいいんじゃない?
名案!わたし、天才!
今振り向けば、ちょうど彼らが向こうの角から出てくるはず。
やるしかない!
(ドックン、ドックン、ドックン、ドックン、ドックン)
バッ!
キターーーー!
まさかのランニングゥゥゥ~~~~。
肩が出ちゃってるぅぅぅ~~~。
私の推定に間違いはなかった。二十歳前後の大学生らしき男子が二人、肩を組み笑いながら歩いておりました。
身長は170ちょいと言ったとこでしょうか。
二人ともやせ型だったように思います。
え?イケメンかどうかって?
これ以上のコメントを控えさせていただきます。
いやー、暑い日だったわー。
帰りはヨドバシの隣にあるVIE DE FRANCEでパンを買って帰りました。
パンオレザンが好きなんだー。
モグモグモグ
アキバ、楽しかったな。