プレゼン資料が上手く書けない!企画書がイマイチ!な原因はなんだと思いますか?
色使いが下手くそ?
フォントが揃ってない?
レイアウトがめちゃくちゃ?
確かにこれらを整えるだけで、ずいぶん見やすくなるでしょう。
しかし、色を選別したりフォントを揃えるよりも重要なことがあります。
それは人に説明するほどちゃんと内容を理解しているかです。
今回ご紹介する『図で考える。シンプルになる。』は図解本ですが、内容は思考を磨き上げるトレーニングブックです。
表面的なテクニックではなく、「図を使って考えをまとめる」「図を使って問題点を洗い出す」といった具合に、図を思考ツールとして使う方法が書かれています。
図解が趣味???そういうの嫌いじゃない。むしろ好き
1ページ目の出だしからやられました。
「図解が趣味です」
出オチもいいとこです。
ですが、私はこういうの大好物でして。
○十万するロードバイクを買う時も、「店員がどれだけ自転車が好きか」でショップを選びました。
家電量販店とかはわかりやすいよね。家電が心底好きな店員の案内はアツい。とにかくアツい。
私はそういった感情に信頼を感じるのです。
本書の著者『櫻田潤』さんもそうでした。静かにアツかった。
あぁ、この人は本当に図解が好きなんだろうなって思った。
世の中には色んな人がいるんですね。まさか図解が趣味の人がいると思わなかったです。
そんな趣味「図解」の人が書いた本は、いったいどんな内容になっているのか、ちょっぴりご紹介しますね。
図解は思考ツール
僕が図解をすすめるのは、図を使うことで理解の手順がパターン化できるからです。
言葉や文章ではいろいろな言い回しができ、情緒的で多様な表現ができますが、決まった思考プロセスに当てはめるのが困難です。
理解の手順がパターン化されると、理解する速度が速くなります。
時間が稼げれば余裕もできてクオリティが上がり、いいことばかり。
だからって複雑な図を書くわけではありません。
使う図のパーツはたったの5つ。
これらの図のパーツを組み合わせることによって、思考をまとめるツールと化すのです。
考えがまとまらず頭の中がモヤモヤすることはありませんか?
シンプルな図を使って考えを整理するとスッキリしますよ。
思考を磨き上げる7つの図
本書で登場する図は全部で7つ。どれも基本的なもので、「見たことある」ってものばかりです。
- モノゴトの「関係」を見抜く⇒交換の図
- 詳細をヌケモレなく、つかむ⇒ツリー図
- 「なぜ」「どうして」を突き詰める⇒深堀り図
- モノゴトを「比べる」⇒比較図
- 「流れ」を考える⇒段取り図
- 「組み合わせ」を意識する⇒重なり図
- 方向性を決める⇒ピラミッド図
本書の構成は「思考のコツ」「レッスン」「まとめ」となっています。
この中から①交換の図をご紹介します。
例題はこちら。
まず、登場人物をパーツ化します。
パーツ化したら矢印を書く。※双方向の矢印を書くのがコツです
交換内容を書く。
私は「広告枠」がなかなか出てきませんでした。
図解にも考えることにも慣れていないようです。トホホ
そしてこちらが完成図。
なんだけど、全部見せちゃうとトレーニングにならないので、出し惜しみしておきますね。
どんな図になるか考えてみてください。
このように本書は実際のビジネスモデルを例題に、図を使って読み解くトレーニングをする流れとなっています。
レッスンの題材が「減らない残業」やら「SNSの比較」やら身近で興味深い
レッスンの題材が興味深いものばかりで、図解トレーニングしなきゃいけないのに、ついついページをめくってしまいました。
だってこんなですよ。
- 残業が減らない要因は?
- 5つのSNSの「違い」はどこ?
- ユニクロの生産プロセスの特徴は?
- Facebookをやめられないのはなぜ?
- アマゾンの次なる一手を予想する
続きが気になるじゃないですかー。
もちろん本書に記載されてることだけが答えではないけれど、「ほほぉ~、なるほど~」と図解とは関係ない知識(?)が得れて面白かったです。
思考するってこういうことなんですね。
まとめ:考えるって難しい。そうだ、図を使おう!
思考をまとめるのは至難の技です。シンプルな図を使ってシンプルな考えにする。
頭の中のモヤモヤを解消して整理してやっと人に伝えられる段階に入るんだなと思いました。
本書を1回読んだだけでは身に付きません。
本書に書いてある通り、図解することを『習慣化』することが一番の近道だと思います。
まさに思考を磨き上げるトレーニングブック。せっかく良い本とめぐり会ったのだから活用せねば!
プレミアム特典もついてました。切り取って会社に持ってくんだ~。裏にはわかりやすい使い方が書いてあるよ。
チラ見せ
図がメインの本なので、電子書籍ではなく紙の本を強くおすすめします。
- 思考トレーニングしたい人
- 説得力のあるドキュメントを作成したい人
- 自分の強みを浮き彫りにして人生設計したい人
ぜひ読んでみてくださ~い。