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(SE)高学歴、成績優秀で大企業に入社した期待の新人が3年経ったら使えない人材に!原因はなに?

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高学歴、成績優秀でコミュニケーションも取れる期待の新人。大企業に就職して前途洋洋だったはずが、なぜかダメになってしまうことがあります。

誰もが「当たりだ!」と思ったのにもかかわらず、3年経っても戦力にならない

いったい何が彼らをダメにしてしまったのでしょうか。

実は大企業にはちょっとした落とし穴があります。
将来を有望視された新人がハマった落とし穴とはなんなのかを分析してみました。



大企業だからこそある落とし穴

落とし穴①大企業特有の古い体質がダメ

SEのイメージって、スタイリッシュで頭が良くてお給料が高く、システムやアプリを作ってる感じでしょうか。

就職先も大手の情報サービス会社を選び、どんな仕事が待っているのかワクワクしてたんじゃないかな。「SEとして活躍するぞー」と意気込んで入社したと思います。

不安の中にも希望を持って入社したに違いない。

日本の大手企業の多くは古くからある会社です。
若い元気のあるベンチャー企業が伸びないお国柄なんですね。←そもそもここが問題

創業年数が長い会社、古い会社によくあることなのですが、システムも古く技術が進歩していないことが多い。

どういうことかというと

  • 10年前と同じ仕組み
  • 10年前と同じ取引先
  • 10年前と同じシステム

こういったことが普通にあります。

日進月歩のIT業界で古い体質のままの会社がなぜやってこれたのか。

それは、大企業のグループ会社だからです。良くも悪くも大手なので潰れないし仕事もなくならない。※今後はわからない

だから平気で「2008/02/01 新規作成」って履歴が出てきちゃうんです。

「え?まだ使うのこれ。このまま改修するん?」

10年前のスマホは使わないのに、業務システムは使う不思議。ナゾだわ。10年前っていったらパズドラもツムツムもこの世に存在してなかったよ。

何が言いたいかというと、未来を夢見てキラキラ目を輝かせた新人に、10年前の業務システムを改修、あるいは10年前の技術で新システムを開発させても心が躍らないってこと。

ものづくりを志願した時点で能動的に働く意欲はあります。だってシステムを作る側を志願したんだから。

なのに、流行りのアプリを作るわけでもなく、最新技術を取り入れるでもなく、古臭いデザインと技術で作られた業務画面のいわば保守をやらされたら、まあテンション下がるよね。

SE視点から見た大企業のデメリット
  • 取引先が変わらない
  • 意思決定が遅い
  • 新しいことにチャレンジしない

独断と偏見だけど、大手はIT業界で成功するのが想像できません。
『思い切った施策を打ち出さない限り大躍進はない!』とは理解しつつも、前例のないものにチャレンジできないのが大手の文化です。

日本のIT産業でなにが起きたのかがわかる本『日本はなぜ負けるのか』これまで日本のGDP減少の理由は、人口の減少が原因と言われてきました。 「そっか、働く人が減ってきてるから経済力も落ちてるのね」と...

落とし穴②長時間労働&中途半端な教育で信頼関係がガタガタ

長時間労働もだいぶ落ち着いてきた。とは言うものの、やっぱり残業はそれなりにあります。

残業になってしまうわかりやすい理由として

  1. リソース以上の作業量
  2. タイトなスケジュール

が上げられます。

特に売り上げにしか注目しない会社はこうなります。

仕事ですから利益を追求するのは当たり前です。
しかし、利益だけしか考えなくなってしまうのは危険。
システム開発で不可欠のチームワークがなくなってしまいますから。

そういった現状を見てしまうと、純粋な新人は不信感を募らせます

  1. 人手不足なのになんで増員しないの?
  2. 終わらないスケジュール立ててどうするの?

気持ちは痛いほどわかります。

納期に間に合わせることばかりにフォーカスする上司や先輩、加えて自分も忙しいものだから新人の教育もいまいち中途半端になってしまう。

十分なサポートを受けられない中で作業する新人と上司の間に、信頼関係が生まれるはずもありません。

落とし穴③働かなくてもお給料がもらえる年功序列の文化

日本企業の雇用はメンバーシップ型と呼ばれるそうです。どのような仕事をしたか、どんな成果を残したかというよりは、その組織の一員であることそのものに対して報酬が支払われる仕組みです。
必然、在籍年数が長い社員はそれだけ業務の熟練度・組織に対する貢献度が多いだろうということで、報酬が多くなります。
(引用元:こびと株.com

やってもやらなくてもお給料はもらえる ⇒ じゃあやらなくてもいっか

たとえ休んでも(納期に間に合わせるために)誰かが作業してくれる ⇒ 自分じゃなくてもいい

加えてパワハラだ、セクハラだ、うるさくなったために厳しく指導する人がいなくなりました。

もちろん、人を追い詰めるほどの圧力は『悪』以外のなにものでもありません。

とにかく「自分がやらなければ」という責任感が次第に消えていく構造になってます。


自らの落とし穴に気付かない企業の末路

大手IT企業の落とし穴は狡猾すぎて、油断するとズッポリはまってしまいます。

  1. 10年前の古い技術でモチベが下がっても
  2. 上司・先輩と信頼関係が築けなくても
  3. なんとなく働いてる風でお給料がもらえる

心躍らない古い技術に違和感を覚え、無茶ぶりする上司・先輩と信頼関係が築けず失望しながらも、自分の代わりに誰か作業してくれる

入社3年目のAくん
入社3年目のAくん
もしかして働いても働かなくてもお給料がもらえるんじゃ・・・

こうなってしまうのも無理からぬことかもしれません。

こうして10年後には、口だけ上手くて仕事をしない社員が出来上がってしまうのです。

10年以上の雇用ってすごい費用ですよ。
数千万円かけて立派な腰掛社員を育てました!なんてオチ、ぜんぜん笑えません。

まとめ

高学歴で成績優秀な人材でも、場合によってはダメになることを目の当たりにしました。

これは本人だけの責任なのでしょうか。

いいえ、違います。
企業の教育体制に問題があるのです。

「立派に育ってる奴だっている」と反論もあるでしょう。

しかし、『成長するかどうかは本人次第』の教育で業績が伸びますか?

正社員というのはガッチリ法律で守られ、解雇することはできません。

と言うことは、いかにして「採用した新人から落ちこぼれを出さないか」がカギとなってきます。

「あいつはダメだ。ぜんぜん成長しない。」と嘆く前に、教育体制を見直してみてはどうでしょうか。

それと、新人の教育はもちろんですが、新人を教育するトレーナーの教育はできてますか?

教育が不要な人なんていません。

  • 新人の教育
  • トレーナーの教育
  • 管理者の教育

と、種類が変わるだけで、立場は違えど学ばなければならないことはあるはずです。

社内には「教育の素人しかいない」と思うくらいで調度いい。
仕事がデキルのと教えるのが上手いは別物ですから。

目をキラキラ輝かせていた新人がうなだれるようになったとしたら、教育体制を見直す必要があると私は思います。

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