空想は好きですか?
ディズニー/ピクサー映画「インサイドヘッド」の感想を書きたいと思います。
感情をキャラクターに!
まず「感情をキャラクターにする」発想が面白い。
主人公の女の子ライリー(11歳)の中に存在する感情たちがキャラクターとなって、ライリーを幸せにするために日々奮闘する物語です。
感情は5つしかありません。
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ。
この感情たちと共に思春期の少女が成長する物語です。
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思春期は感情が大忙し!!
子供の頃は楽しいことばかり。
何をやっても新鮮で楽しかった。
嫌なことと言えば、ピーマンとかその程度です。
それが大きくなるにつれ、様々な感情が芽生えてきます。
それこそ意味もなく、自分でもよくわからない感情が、ブワッと出てしまうこともあります。
シンは中学生の頃が反抗期のピークでした。
今思えばなぜあんなにイライラしていたのか。
それでも部活に打ち込むことでグレることもなく、まあ健全に成長したと思います。
話を戻します。
ひょんなことからヨロコビとカナシミが司令塔から放り出され、感情たちにまとまりがなくなりました。
リーダー格のヨロコビがいない司令塔では、イカリ、ムカムカ、ビビリが好き勝手やります。
いえ、本人は良かれと思ってしているんだけど、なにせ感情をコントロールできない思春期ですから、裏目裏目に出ちゃいまして・・・
リーダーなし、的確な判断ができる感情なし、チームバラバラ
そりゃどんな気持ちでいればいいのかわからんわ。
ビンボンは消える運命なのか
司令塔の外には、性格をかたどる「島」「記憶の保管場所」
そして谷底に「記憶のゴミ捨て場」があります。
友達とケンカしては「友情の島」が崩壊。
家出を決意し、母親のお財布からカードを盗んでは「正直の島」が崩壊。
と、次々に島が崩壊していきます。
ヒィィ
このまま崩れてったらどんな性格になっちゃうの~。
早くー。
早くヨロコビとカナシミ帰ってきて~。
一方、ヨコロビとカナシミは、
空想の産物ビンボンと出会います。
このビンボンが泣けるんだわ。
ものすっごい純粋で優しいの。
ヨロコビとビンボンが「記憶のゴミ捨て場」に落ちてしまい、歌のパワーで動くロケットに乗って脱出を試みるんだけど、どうしてもあと一歩のとこで届かない。
そうこうするうちに、サラサラサラっとビンボンの腕が消え始め・・・
(((( ;゚д゚)))
最終的にはロケット噴射の瞬間ビンボンが飛び降りて軽くなったロケットはなんとか崖上へ。
ヨロコビだけが脱出するってゆう。
「ライリーを月へ連れてってね」と消えてなくなりました。
ビンボーーーン(ToT)
空想の産物が消えるのは、大人になった証拠かもしれないけど、このシーンは涙を堪えることはできなかった。
カナシミが成長させてくれた
ヨコロビはカナシミが鬱陶しくて仕方ない感じでした。
でも、旅の中で
「泣くとスッキリする」
「悲しい思いは誰かと共有するとあたたかくなる」
と学びます。
司令塔に戻ったヨロコビは、感情のコントロールをカナシミに託します。
両親に泣きながら素直な気持ちを打ち明けたライリー。
家族の絆がまた繋がったね。
人生ヨロコビは必要だけど、ヨロコビだけじゃ生きていけないし成長できない。
思春期の揺れ動く感情を上手く表現している映画でした。
よく出来てる。
パパのリーダーはイカリで、ママのリーダーはカナシミでした。
どの感情がリーダーだとしても、やはり大人はうまくコントロールしていたよ。
周りで評判にならなかったから地味なイメージあるけど、傑作だと思います。
おまけ 記憶の保管場所で働く作業員
記憶の保管場所では「この記憶いらね(ポイッ)」と捨てる作業員がいるのね。
映画では2人しか出てこないんだけど、
シンの中には20人はいると思うの。
全然記憶残らないもの。
働きすぎ~。
少しは記憶残しておいてください。