世界的な記録を残した小惑星探査機「はやぶさ」を覚えてますか?
地球に帰還したのは、今から約7年も前のことになります。
現在は後継機の「はやぶさ2」がC型小惑星「Ryugu」を目指しています。
今日は「はやぶさ」のお話。
はやぶさの歴史的功績
なぜ「はやぶさ」がこんなにも注目されたのでしょうか。
それは、歴史的快挙を成し遂げたからに他なりません。
イオンエンジンを搭載し、少ない動力で長時間の運転に成功しました。
小惑星に到達するのが目的ではなく、小惑星の岩石を地球に持ち帰ることが「はやぶさ」のミッションです。
そう、「はやぶさ」のゴールは地球です。
片道切符というわけにはいきません。
まず、小惑星イトカワに到着するために、イオンエンジンを併用しスイングバイという技術を使用しました。
これがカッコイイんだわ。
惑星の重力を利用して軌道を変更する方法を「スイングバイ」といいます。
この航法の特徴は、探査機の進行方向を変えるだけでなく、加速したり減速したりすることができることです。
(引用元:JAXA)
一旦地球を離れてから再接近し、地球に後押しされてイトカワへ向かう。
しかも綿密に計算し尽くされた軌道と速度で。
グイィィ~~~ン!!
「いっけ~~~!!」
胸アツですよ。
イオンエンジン、スイングバイ、長時間航行、小惑星サンプル採取、地球帰還
どれだけの快挙を成し遂げたんですか。
文句のつけようがないくらいの功績です。
苦難を乗り越えてこその輝き
出発から帰還まで実に7年、長い長い旅でした。
トラブルばかりでよく帰還したと思います。
功績以上の苦難を乗り越えて帰還した「はやぶさ」。
プロジェクトマネージャーの川口さんは
「はやぶさ」の一番の目的は「地球に帰ってくる」ことにありましたので、何としても地球に戻したいと思っていました。
と語っています。
通信が途絶えても、
イオンエンジンが壊れても、
燃料が漏れても、
どんな時も諦めず挑み続けた。
本当に素晴らしい。
情熱があってこそだと思います。
なんたって宇宙だもん。
ロマンですよ、ロマン。
憧れちゃうなぁ。
「はやぶさ」最期の時
満身創痍で帰ってきた「はやぶさ」。
あとは大気圏で燃え尽きるのみでした。
イトカワのかけらが入っている(と予想される)カプセルを、地球へ届けるのが最後のミッションです。
燃え尽きる前に「はやぶさ」に地球を見せてやりたい
その思いから満身創痍の「はやぶさ」に振り向けと信号を送ります。
姿勢を保てない「はやぶさ」が懸命に撮った1枚がこちら
(引用元:JAXA)
こみ上げちゃいますよね。
涙が溢れてきちゃいますよね。
「はやぶさ」は生き物ではありませんが、こう魂が入ってるような感覚になりません?
何度見てもグッときちゃう。
プラネタリウムで上映された心に残る1本の映画
何本も映画が上映されたけれど、記憶に残ってるのはこの1本。
「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」です。
他の映画も観たはずなのにまっっったく記憶に残っていません。
筑波のプラネタリウムまで「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」を観に行きました。
プラネタリウムだけあって、まるで自分が「はやぶさ」と一緒にイトカワを目指して旅しているような感覚になりました。
この映画は「はやぶさ」が主役で、他には誰も出てきません。
「はやぶさ」がどんな旅をしたのか、45分という短い時間に収めています。
帰還までのドラマだけでなく、
なぜ小惑星の中からイトカワを選んだのか、
イオンエンジンとはどんなものか、
スイングバイの説明、
イトカワの調査、
科学的な説明までしてくれます。
上映が終わる頃には、単なる物ではなくなってました。
まさかプラネタリウムで泣くとは思わなかった。
隣のカップルの男性は嗚咽してました。
ロマンだからね、男性の方がグッとくるのかもしれませんね。
もちろんブルーレイ買いました。
何度も何度も観てます。
情熱ってすごいパワーを持ってるよね!!
他の映画は観なくてもいいから、これだけは観て~~~!!