世間をザワつかせたこのニュース。
対象となるのは総務や経理などの間接部門で、研修を通じて営業職やシステムエンジニアとして育成する。IT(情報技術)サービスなどの成長分野を強化する狙いがある。
(引用元:YOMIURI ONLINE)
非IT部門の総務や経理にシステムエンジニアになれと。
この一文だけでは詳細はわからないけど、あれかね、いわゆる肩たたきってやつですか?
SEはそんな簡単にはなれませんよ。
現実はエンジニア志望の新人でもSEになれない人材がいる
ちょっと前に3年経っても使えない新人の記事を書きました。
自らエンジニア職を選んだとしても、全員が戦力になれるとは限りません。
ず~っと成長しない人もいます。
SEの適性についての記事でも触れてますが、そもそも研修で学べるのは「this is a pen」程度です。
教育が充実している企業なんて皆無に近い。(私はお目にかかったことがありません)
業務を遂行している現役SEのほとんどが独学です。結果的に自分で調べて勉強した人が生き残っています。
なので、何度も言ってしまいますが会社側の教育支援を期待してなにもしないタイプは生き残れません。
SEの現場がそんな状態なのに、非IT部門の人たちを育成するっていうのは、ちょっと現実的じゃない印象です。
教育でも仕事でもテクノロジーに触れてこなかった人に「エンジニアになれ」はちょっと酷じゃない?
仮に今の子どもが大人になって非IT部門に就いたとして、同じように「エンジニアになってください」って言っても、少しは対応できると思います。
だって義務教育に組み込まれてるから。
そこまで抵抗感ないはず。
紙とペンで勉強してきた昭和のおじさん、おばさんに「さあ、一緒にシステムの勉強をしましょう」と言うのはちょっと酷だなぁ。
生産性のない部門は消滅する運命なのか
非IT部門にエンジニア教育する理由は、勝手な想像だけど『終身雇用を維持できない』のかなって思いました。
日本お得意のモノを作れば売れる工業時代は終わったから。
そうなると、先に目をつけられるのは生産性のない部門になります。
生産性のない部門を縮小するために、人員整理をしたいんじゃないかと。
居眠りしてませんか?
余裕ぶっこいて今の立場で胡坐かいてると、あっという間にひっくり返されますよ。
ルーティンワークの作業こそ、機械が得意とするところですからね。
- 寝ない
- 疲れない
- なんなら24時間稼動
- 正確
- 文句を言わない
機械に勝てねぇぇぇ。
これから間接部門はどんどん縮小していくのかなぁ。
そう言えばホリエモンも「経理はいらない。紙の領収書とかバカじゃねぇ。」と言っておりました。
どの畑に行ってもPCを使うとは思うから、少しでもスキルを身に付けておきたいですね。
経理がSEをやるよりSEが経理をやる方がハードルが低いと思う
超トップの経理マンとやり合うって意味じゃないよ。
入り口ね、入り口。
SEはただ言われた通りシステムを構築するわけじゃないんです。
例えば経理の原価システムを作るとしますよね。
そうすると、経理さんが望む計算結果や出力帳票を出すために、今現在どのような作業をしているか情報をもらって解析します。
ある程度流れを理解しなければ解析できませんので、簿記の勉強をします。
システムを作るには、業務を知る必要があるからです。
そんな感じにSEはシステムを作るごとにその業務の勉強をするので、抵抗感が少ないと思います。
SEが間接部門の業務を担う時代がくる?
今回のエンジニア教育の件に経理のスペシャリスト、総務のスペシャリストは対象ではない気がします。
だってほら
配置転換後の仕事に合わない従業員には、転職を支援する制度を提案することもあるという。
(引用元:YOMIURI ONLINE)
って言っちゃってるから。
転職を支援
転職を支援
転職を支援
要するにリストラ?(怖)
逆にSEが間接部門の仕事を担うことはないのかな?
例えば今は経理業務をスペシャリスト1名、実務5名の計6名でやってたとして、スペシャリスト以外をSE2名と入れ替えるだけで「残業なし、正確性アップ」になったりしないかしら。
5人分の仕事を2人で回すって言うのは言いすぎかもしれませんが、それだけのポテンシャルはあると思うのです。
なぜなら、SEは
- 無駄や繰り返し作業を省く論理的思考
- 作業を簡素化する技術を持っていて実装できる
からです。
いつかSEが間接部門の業務をする日がくるのかなぁ。