ブラックな話が尽きないSE業に就いて早○年、よくこんな素人がクビにもならずここまできたと思います。
その道の専門学校を出たわけでもなく、頭もさして良くない事務員だったシンが一念発起して30歳過ぎてからSE業へ転職しました。
機械は昔から好きだったのと、システム開発への憧れからエイ!ヤッ!と決意。なぜか転職はすんなりできた。
当時は右も左もわからないまま研修を受けることなく現場へ配属され、すべてOJTで学びました。
[voice icon=”https://shin-note.com/wp-content/uploads/2017/08/fukidashi.jpg” name=”みのこ” type=”l line”]java?なにそれ、オイシイの?[/voice]
とんでもない素人です。しかもなんだか一人だけ年取ってるし(苦笑)
オフィスで浮きまくりながらも懸命に頑張ったよ。
一番年上の下っ端ですけど、なにか?
子どもの頃に好きだったものは大人になっても好き
コンピュータ好きな叔父がいて、子どもの頃いじらせてもらったことがありました。
本の通りプログラミングするとちょっとしたゲームが出来上がり遊べるやつ。
胸が躍ったわ~。
今は普通だけど、その頃はPCを持ってる人の方が珍しかったし、PCで何ができるの?ってくらい一般人の使用用途は少なかった。
しかも高額!!とても子どもが買える金額ではありません。叔父の家に遊びに行った時に見せてもらう程度でした。
そして高校生になり、バイトでお金を貯めてパソコンを買いました。
まだネットがない時代だったからせっかくパソコンを買っても何もできやしない。
化石のようなコンピュータで何をやってたかって?
BASICというプログラミング言語で書いたメッセージをフロッピーディスクに保存して、友達と交換日記してました。涙ぐまし~(笑)
「PRINT」「RUN」のコマンドですよ、コマンド。それもただの日記だから分岐もなくだらだらと文章を書くだけ。いやぁ、若かった。
あとはウィザートリィっていうRPGゲームにハマって遊んでました。
これもさー、3.5インチのフロッピーディスク(FD)でさ、ダンジョンを歩いてると敵と遭遇するんだけど、遭遇するちょい前にガコン!ガシャン!とロードが始まって「あ、敵が出て来るんだ」ってわかっちゃうの(笑)
残り少ない体力の時に聞くガコン!ガシャン!の絶望感ったら・・・
「今、回復しようと思ったのにぃ~」
画面には敵が出てきてないのにうなだれるってなんだろね(笑)
まあそんな感じに昔から機械モノは好きでした。
最初の就職はなぜか事務員
FDで交換日記するくらいなんだからそのままIT業界へ就職すれば良かったのに、事務員になりました。
なぜって一言で言えば自信がなかったんですね。
当時はまだSE業の敷居が高くて、選ばれし者だけが就ける職業でした。(シンがそう思い込んでただけかもしれないけど)
これは今でもちょっぴり後悔してます。若かったんだから、四の五の言わずに好きな職業へチャレンジすれば良かった。
なんで気後れしちゃったのかなー。せめて専門学校へ行けば良かったのに。
いざ憧れのIT業界へデビュー
まあ~~~、大変でした。毎日泣きながら作業したよ。
言語やツールが充実してきて、プログラミングのハードルが下がったとは言えども専門職。素人に毛が生えた程度の知識では当然役に立たない。
ローカルサイドのHTMLやjavaScriptはまだどうにかなった。でもサーバサイドの処理、っていうかjavaはいつまで経っても理解できず苦労しました。
値の受け渡しが「?」だったんだよねー。シンには同じリストに見えるのにエラーになる。うん、オブジェクトが違うからね。いやぁ、毎日しんどかったわぁ。
幸運なことに先生をしてくれた上司が(とは言っても年下)すっっっごいデキル人で、且つ見下さない、見放さない人だったからなんとかやっていけたんだと思います。
今でも彼以上の存在には出会えてません。そりゃ頭のいい人やスキルが上の人はいますけど、彼の何がすごいって作業者の長所を見つけ生かしてくれるとこです。
スキル不足で作業が滞ると、たいていはすぐさまダメの烙印を押されます。
「あいつ役に立たねーな。チッ」ってね。
シンの場合はプログラミングね。オブジェクト指向がどうしてもわからなくて(^^;
開発要員としてプログラミングできないって致命的だわよ。
でも彼はプログラミング工程では付きっきりで教えてくれ、プログラミング以外の工程での活躍を期待してくれました。
なぜならシンの強みは画面設計とテストだったからです。
人間誰しも良いところはあるようで、事務職が長かったのと好奇心旺盛の性格が功を奏し、画面設計時にはアイディアが、そしてテスト時には「この状態でこのボタン押したらどうなっちゃうの?」と人一倍バグを見つけられました。
事務職が長いってことはチームで一番ユーザに近い感覚の持ち主ってことですからね。
想像ではなくリアルに使う側にいたんだからそりゃ誰よりもユーザ寄りよ。(と思わなきゃやってられなかった)
実際、現場でのテスト能力はダントツで、担当以外の画面の動作確認をお願いされたりしました。
まあね、それしか出来なかったからね。一生懸命やったよ。
「出来ることがあって良かった。」
心底思ったものです。
憧れのSEになっての感想
IT業界は人に見切りをつけるのがものすごく早いです。
少しでも作業が滞るものなら「あいつは使えない」「センスない」とダメの烙印が押されます。
それは今でも見ててゲンナリするし、自分に向けられるとショックです。
自分が憧れたSEと言う職業は、システム開発に関する作業、例えば設計とかプログラミングなどは想像通り面白い仕事で今でも好きです。
でも、環境は好きになれません。
先ほどの他者への評価だったり、納期第一主義だったり、精神的にしろ時間的にしろ常に追い詰められた状態で作業を進めなければならない。
上手くチームワークが取れて同じゴールへみんなで向かって行ければまた違うんでしょうけど、なかなか理想通りにはならないです。
好きな仕事だけど好きになれないこのジレンマ。
なんだろうこの、一生の仕事ではないだろうな感は。職場が良くないのかな。
作業自体は好きなのにぃ~。
ちょっと愚痴っぽくなっちゃったけど、転職したことには後悔していません。
割りに合わないけどちょっぴり収入は上がったし、たまに達成感もある。友達もできた。
そして、なにもしないより行動したっていうのはシンにとって大きな糧となっています。
文句言いながらも続けてるってことは、やっぱり好きな仕事なんですよね。
最後に、SEとは関係ない話だけど伝えたいこと、それは
これが好き
なんだかワクワクする
テンション上がる
ものがあれるならば、迷わずその職業を選んでください。
成功/失敗は関係ありません。
結局ね、好きなものはずっと好きなのよ。
やり直しできない世の中なんて意見もありますが、どうにかなるもんだよ。
これからは今以上に働き方が多様化するだろうし、何が強みになるかわからない。未来のことなんて誰にもわからない。
だから、今あるものでビビッとくる何かと出会えたなら突っ走っちゃおうぜ~。