こんな文系の私でもSEになれるかしら?
新しい世界へ飛び込むのは、いつだって不安なものです。
自分の知らない世界ならなおのこと。
SEという職業はどうも理系のイメージが強いらしく、文系でもSEになれるか不安になる人もいるようです。
現役SEがそんな疑問や不安にお答えします。
プログラミングしたことないけど大丈夫?
ひとくちにSEと言ってもまずはプログラミングから始めるでしょう。
IT業界ではプログラミングのスキルは必須です。
「パソコンはExcelとWord程度でプログラミングしたことありません。」
と言う人もいると思います。
けれど恐れることなかれ!
未経験者でもプログラミングはできます。
私は30歳過ぎてから未経験でSEに転職しました。
その私が今も現役SEとして働いてますので大丈夫です。
これまでの経験上、この職種に向いているかどうかは頭の良し悪しに関係ありません。
物覚えがいいのはアドバンテージにはなりますが、どんなに頭が良くても向いてなければは続きません。
完全に本人の努力と適性で決まります。
でもプログラミングは難しいよ
プログラミングが難しく感じてしまうのには理由があります。
理由①技術革新が速すぎて追いつけない
ドックイヤーというビジネス用語をご存知でしょうか?
犬にとっての1年は、人間にとっての7年ぐらいの長さと言われています。
IT業界は、それくらいの速さで技術革新が進んでいます。
つまり、せっかく覚えた技術がすぐに古くなってしまうのです。
いつまでも同じスマホは使いませんよね?
どんどん新しい技術が出てくる。
覚えた技術が古くなる。
そこに抵抗なく適応する能力が必要となります。
と言っても、ひとつの言語を習得してしまえば、同じように覚えればいいだけなので、0からスタートというわけではありません。ご安心を。
新しい技術が出てくる度に勉強しなきゃならないのは間違いないので、学ぶ意欲がない人は置いていかれます。
理由②誰も教えてくれない
「教育制度が整ってます」
と謳う企業もあるでしょう。
そこにウソはなく研修で教えてくれるかもしれません。
しかし、研修で学んだことは英語で言えば「this is a pen」程度です。
即戦力になるほどは学べません。
では、業務を遂行している先輩達はどうやって学んだのか
ハッキリ言ってほとんど独学です。
OJTで揉まれながら個人で勉強して身に付けた人が多い。
結果的に、自力で調べて学ぶタイプが生き残るため、教えるのが下手くそです。
「わからなかったら聞いて(その前に調べて)」
そういう人も少なくないし、会社もそこまで新人にかける時間もお金もありません。
会社側からの教育支援を期待して自分で何もしないタイプは生き残れない。
結局、自分で学んでいくしかないのです。
IT業界は残業が多いって聞いたけどホント?
残念ながらこれはホントです。
ものづくりですから、どうしても時間がかかります。
作り終わったものに対してゴニョゴニョ言うのは簡単ですが、無から有はやっぱり時間がかかるし苦労します。
今まで私が見てきた中で残業が少ない企業はありませんでした。
残業ゼロは現実的じゃないかな。
たまに月10時間程度の残業で済むくらいです。
ここに抵抗がある人は厳しいかもしれません。
余談ですが、残業ゼロはない世界ですので、見なし残業を取り入れてる企業はおすすめできません。
「みなし残業」とは、正式には「みなし労働時間制」といいます。
あらかじめ月給の中に、一定時間分の残業代が含まれている賃金体系を指します。
例えば月給額に月20時間分の残業代が含まれている場合は、月の残業時間が20時間以内の場合は残業手当はつきません。
20時間を超えた場合に、21時間であれば1時間分、30時間であれば10時間分の残業手当がつきます。
(引用元:en転職)
残業がない場合はメリットになりますが、一定時間を超えるまで残業代が発生しないのは、なんだかモヤモヤしてモチベが下がります。
結果的に同じ収入だとしても、働いたら働いた分だけお給料をもらえる方が、個人的にはやる気に繋がりました。
男社会で辛くない?
女性のSEが増えたとは言え、圧倒的に男性の方が多いです。
時には紅一点になるケースもあります。
「女性だから」という理由で仕事を割り振られることは当然なく、平等に作業は割り振られます。
しかし、応対はマイルドな気がします。(ミスした時は別)
女性に対しての気遣いをしてくれますので、居心地が悪いと思ったことはありません。
女性が少ないのに抵抗があるタイプ以外は気にすることないです。
ただし、部屋が男臭くてイヤな時があります(笑)
ムアッとする時があるんですよ。
さすがにその時ばかりはうわぁってなります(苦笑)
SEのメリット
お給料がいい
技術職なので、スタート時点から事務職よりお給料がいいです。
企業によっては資格手当てが出る場合があります。
中には実践で役立つ資格(例えばoracleとか)もありますから、手当てがもらえて実践でも使えてとなれば一石二鳥!!
資格手当てについては、入社前に確認するといいでしょう。
IT業界は実力社会!!
↓
システムエンジニア
↓
プロジェクトマネージャー
とキャリアアップすればするだけお給料が上がります。
実力さえつけばフリーランスで働く選択肢もありますね。
転職しやすい
手に職があるわけですから、当然転職もしやすくなります。
特にIT業界は他の職種と違って、転職に抵抗感がありません。
「ここでしか生きていけない。クビになったらどうしよう。」
手に職がなければこんな不安も出てくるでしょう。
しかし、SEは実力さえあれば転職することができるので、その心配はありません。
あくまで実力が備わっている場合に限りですが。
どこへ行ってもやることは同じ。
なので、より良い条件の企業があれば、そっちへ転職するのもありです。
SEに向いているか判断するには
ソースコードを見て拒否反応が出る人はいない前提で話を進めます。
(そもそもSEを希望しないよね)
簡単なプログラミングでいいのでやってみてください。
1行でも2行でも構いません。
Excelマクロで何か組んでみて下さい。
もし楽しいとか面白いと思えたなら、あなたはSEに向いてます。
Excelマクロってなんぞ?と思って調べた人も向いてる可能性大です。
先にも述べた通り、IT業界は誰も教えてくれませんので、
- すぐ試してみない(勉強しない)
- 会社に入れば研修で教えてくれるんでしょっ
てタイプは向いていません。
ぶっちゃけSEは辛いことの方が多いです。
基本文句しか言われないし、納期やら不具合対応で常に追い詰められながら作業します。
辛いのになぜSEを続けるのか
それは好きだからです。
面白いとか、たまに得られる達成感とか、そういうものに価値を見出せなければ続きません。
現場にいる人は口にこそ出しませんが絶対好きです。
(家庭を守るお父さんはこんな単純な理由ではないかもしれませんが)
ですので、時間がある就職前にちょろっとプログラミングして喜びが感じられないなら厳しいと思います。
逆になんの嫌悪感もなく、むしろ楽しく感じられたら向いてます。
ぜひSEになってください。
お待ちしてます。
結論:文系女子でもSEになれます
ここまでで、文系、理系は関係ないとわかってもらえたと思います。
SEに向いているタイプはズバリこんな人。
- 学習意欲のある人
- (残業が多いから)体力のある人
- 新しいものを受け入れる適応力のある人
- ものづくりが楽しいと思える人
文系だろうが、女性だろうが、上記を満たしているなら誰でもSEになれます。
なんの心配もなし。
むしろうちの会社に来て欲しいくらいです(苦笑)
IOT、VR、AIとIT社会が活発化し、SEの需要は年々増えてます。
さらに、経理や総務などの社内業務を担う業務ソフトを作ったり、社内の教育を行う人材も求められてきています。
将来的にプログラミングしなくていい時代がくるかもしれませんが、それはまだ先のこと。
まずはものづくりの喜びを体験してください。
自分が作った画面が動いた時は「おぉ~」ってなりますよ。
新卒なら少しくらいできなくても大目に見てくれるし、そこまで心配することないです。
が、いざやってみて向いてないとわかったら地獄の日々です。
だって苦痛なんだもん。
若手が鬱になって去ってく姿を何人も見てきました。
だから、安易にイメージだけで選ばないでくださいね。
まずは無料体験で試してみるのはどうでしょうか。
面白いと感じればチャレンジする価値は十分あります。事務職よりお給料いいし。
すでに内定をもらっている人は、この本を一読しておくといいでしょう。
言語に関係なく、イケてるソースとはなにかを教えてくれます。
そして、イケてるソースを書くメリットや必要性も記載されています。
研修で使ってる企業があるくらいの良書です。
約200ページと薄い本なので、気軽にさらっと読めますよ。
私もたまに読み返しては「うんうん」と頷いてます。
難しいことは書いてません。でも実践できていない人が多いです。
リーダブルコードを読んでライバルに差をつけちゃおうぜ~!
【転職して年収UP】職種を変えたら年収が100万円上がった話(事務職⇒SE)
(SE)未経験OKって言うけど、実際どれくらいのスキルで転職できるの?30代でも大丈夫?