災害の備えは万全ですか?
幼少の頃から繰り返しやってきた避難訓練。
この災害大国の日本では、教育に避難訓練は必須なのでしょう。
当たり前のように「地震がきたら机の下」ができるし、大人になってからも消防局の協力のもと、消化や蘇生の訓練もしてきました。
実践できるかは別としても、それなりに教わってきた。
それなのに
うちには防災グッズがありません。
規定の消化器、火災報知器のみです。
前々から「災害に備えて防災グッズを用意しなきゃなぁ」とは思っていたけれど、なんとなく買いそびれてました。
どれを買えばいいのか、さっぱりわからないよ~。
とことんこだわったらそれこそ決められなくなりそう。
ってことで、プロが作った防災セットを買いました。
選んだ防災セットは「Defend futureのRelief」。決め手は”消防士監修”です
Amazonで「防災グッズ」で検索したら山のように出てきた。
どれもこれも同じに見えるし違いがわかりません。
相場がいくらかもわからない。
ぼんやり眺めること5分。
キャッチフレーズがいいじゃん。
「消防士が作った3日間生き抜くための34種類43点セット」
消防士さんが言ってるんだから間違いないでしょー。
え?単純するぎ?
う、うん、まあ反論はできないんだけど・・・
でもこれ、凄そうですよ。
良さげじゃ~ん。
私の直感は正しかった。
のかどうか、届いたので中身を見てみましょう。
梱包からこだわりを感じる「防災グッズは自分で詰めろ!」
防災セットを購入したはいいが、手に取らずにそのまま保管する人が多いようです。
Defend Futureさん曰く
「グッズをひとつひとつ手にとって確認してほしい」
という思いから、Reliefは防災グッズをリュックに詰めていません。
ダンボールに梱包されてるだけ。
- 使いやすい詰め方は人それぞれ
- 自分で詰めることによって、何がどこに入っているか把握できる
- 検品できる
からとのこと。
なるほど~。
ごもっともです。
検品を兼ねて中身を確認。「便利だと思ったグッズ」と「いらないと思ったグッズ」
箱から取り出し、リストの商品があるか、破損していないかチェックしました。
充実した内容物です。
【負担】リュックはいまいちです
背負い心地はBAD
防災グッズを詰め込んで背負ってみましたが、「あ、これは長時間無理だ。」と思いました。
背中にクッションが入っていないため、中の突起物がゴツゴツ当たります。
ペットボトルとか。
私は普段、長時間背負っても体に負担がかかりにくいサイクリング用のリュックを使っています。
だから余計に思うのかもしれません。
試しに使っていないサイクリング用のリュックに詰めて背負ってみた。
ポケットもいっぱいあって便利だ。
生地もしっかりしてるし体にフィットするなぁ。
サイクリング用のリュックは背負って移動することに特化しるから、当たり前なんですよね。
このままサイクリング用のリュックを使いたかったけど、残念ながらサイズ的に足らなくて断念しました。
ポケットが少なく機能性はない
撥水加工してあるので、雨が降っても大丈夫。
それは良いとこだけど、撥水加工以外の機能はないと思った方が無難です。
ポケットは全面にひとつと、脇にペットボトルがさせるだけ。
内側に小物を詰めれるようなポケットや仕切りはありません。
おそらくこのリュックは、長時間背負ったり移動で使う想定ではないのでしょう。
避難所まで防災グッズを持って運ぶ、物を詰める袋って感じです。
サバイバルするわけじゃないから、これでいいのかも?
- 撥水加工で水に強い
- リュック自体は軽い
- 防災セット以外も入る大容量
- 背中が痛い(タオルを背中側に詰めるなどの工夫が必要)
- 長時間背負うのは無理
- ポケットが少なく機能性はない
【不要?】消防士さん、これはいらないのでは?
検品しながらふと疑問に思う防災グッズがありました。
私は被災して救助を待つ経験をしたことはありません。
だから必要性がわからないだけ?
- 耳かき
- 携帯ウォシュレット
消防士監修だから不要なものはないはず。
・・・でも、これ本当にいるのかな。
傷口を洗うのにウォシュレットを使うとお水の節約になる?
刺さったガラスを取り除くのに耳かきが使えるかも?
私の乏しい想像力ではこれくらいしか思いつかない。
【良かった】マルチタスクな懐中電灯。写真付きで解説します
私の知ってる懐中電灯はこういうやつ。
電池交換で、点灯するのは一箇所のみ、昔ながらの懐中電灯。
でも、今回装備されたDefend futureの懐中電灯はすごいんです。
- 点灯は2箇所
- 充電は手巻きとソーラーパネル
- ラジオ付き
- USB対応でスマホも充電できる
- スタンド付きで自立する
1台で何役だよ!
写真付きで説明しますね。
点灯は2箇所
点灯箇所は2箇所あります。
- 先を照らす一点集中型
- 広い範囲を照らす広域型
避難所までは一点集中型で歩いて、避難所では広域型に変えて食事する。みたいな使い方になるのかな。
使い道が広がるのはいいね。
スタンド付きで自立する
分離してるけど、スタンドがついてましてね、刺すと自立するんですよ。
食事する時、便利そう。
スタンドにお水入れて運べるし。
ほら、傷口を洗う時とか使えるかなって。
充電は手巻きとソーラーパネル
今は電池なんて使わないんだね。
昼間はソーラーパネルで充電して、足りない分は手巻き充電できます。
自動&手動
うんうん、これは便利だ。
ラジオ付き
ラジオは自動チャンネル合わせの機能が付いてます。
試してみたよ。
音質は悪いけどちゃんと聞けた。
USB対応でスマホも充電できる
これね、ビックリした。
まさかスマホの充電ができるとは!
USBの差込口があってさ、試しにさしてみたよ。
すっげー、スマホの充電ができちゃったよ。
こういうの見るたびに「スマホは生活の必需品になったんだなぁ」と思います。
防災とは関係ない話だけど、生活インフラなら通信費を落としてほしいわぁ。
キャリアの通信費は高すぎ!
【アフターフォロー】防災のアドバイスと防災マニュアルがあメールで届きます
購入後、商品が到着する前後にDefend Future Directのカスタマーサポートからメールが届きました。
防災に関してのちょっとしたアドバイスが記載されてました。
- 着替え
- 常備薬・メガネ
- 小銭
他には「防災マニュアル(PDF)のURL」が記載されてました。
PDFは100ページ以上のしっかりしたもので
- 応急手当の仕方
- レジ袋で作るオムツ
- Tシャツで作る生理用品
- 非常時は二の次になりがちな「口内ケア」について
- 女性ならではの問題
などなど、一度では読みきれないほどの充実さ。
印刷してリュックに入れるのは大変だからダウンロードしておくのがいいかも。
防災セットを買ったけど、人生で最も無駄遣いで終わって欲しい商品です
フジテレビのドラマ「監察医 朝顔」の第1話、第2話を見ました。
主人公(上野樹里)のお母さんが津波で行方不明になってる設定だった。
地震の演出で画面が揺れて物が落ちたり、「津波」という単語が出る台詞や避難所での悲壮感など、震災に触れる場面を見るたびに胸がギュウっとなって苦しくなる。勝手に涙が出てくる。
私は被災したことはないけれど、東日本大震災は経験してます。
普通に生活するようになってあの頃を思い出さない日が増えても、ふとした瞬間に震災シーンを見ると苦しくなって「心の奥についた傷が癒えることはないのかもしれない。」と思います。
震災に備えて防災セットは買いました。
最低限の備えはした。
ですが、この防災セットを活用する日がこないことを願います。
いつまでも、いつまでも、うちのオブジェでいてください。
防災セットに埃がかぶる日が一日でも長く続くよう祈るばかりです。